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健康経営優良法人の認定項目を詳しく解説<Part2>

健康経営優良法人の認定項目を詳しく解説<Part2>

2023年9月5日 健康経営

今回も、健康経営優良法人の認定項目について詳しく解説します。
健康経営優良法人の認定を受けるためには、認定項目をしっかりと知ることが成功への近道です。
項目内でも取り組み内容の精査が必要となる「制度・施策実行」の大項目について、項目ごとに解説いたします。
経営理念や組織体制などよりも細かく評価項目が細分化されているので、自社にとって大切な項目の選定も重要となるため、まずはすべての項目を知ることが重要です。

健康経営優良法人の認定に向けてもっと詳しく知ろう!

健康経営優良法人の認定に向けて詳しく知ろう!
健康経営優良法人の認定のためにさらに詳しく解説!

制度・施策実行の代行目は大きく3つの中項目に分けられ、さらに小項目ごとに評価項目が2つの必須項目+15個の項目分けられていて、この15個の項目にはそれぞれ認定要件となる必須認定項目数が決められています。
さらにブライト500(健康経営優良法人の中小規模法人部門で認定を受けた企業の中でも、上位の成績を収めた企業だけに与えられる称号)の認定を目指すためには13項目以上の認定が必要となります。
項目内容を知ることは、今後の企業の健康経営への取り組みだけでなく企業経営において大切なことの再確認にもなるので、是非一緒に学んでいきましょう!

【健康課題の把握】

今回は「従業員の健康課題の把握と必要な対策の検討」という中項目内の小項目【健康課題の把握】についての詳細を解説いたします。
健康課題の把握とは、従業員の健康状態や課題を正確に把握し、適切な健康経営施策を計画・実施するための基盤となるため、これからご紹介する3項目のうち2項目以上の認定を受けることが必須となります。

 

1.定期健診受診率(実質100%)

定期健診受診率(実質100%)
社員の定期健診受診率を実質100%に

定期健診受診率とは、従業員の全員が定期的に健康診断を受ける割合で、項目認定には実質100%の受診率を目指すことなります。
受診率を向上させるために、は次のような取り組みが重要となります。
▷健康診断の実施・・身体検査、血液検査、生活習慣のヒアリングなどから構成される健康診断を実施し、従業員の健康状態を把握するために再重要ともいえる手段となります。

▶健康診断の受診勧奨・・従業員に対して健康診断の重要性やメリットを理解してもらうため、啓発活動や広報活動を通じて、積極的な受診を推奨します。

▷アクセスの向上・・健康診断を受けるためのアクセスを向上させるこで、健康診断を受ける日程や場所を柔軟に設定し、すべての従業員が受診しやすい環境の設備が重要となります。

2.受診勧奨の取り組み

受診勧奨の取り組みは、前項の健康診断の受診率実質100%を目指す上で同時に認定となることの多い項目です。
▷健康啓発活動・・受診の啓発活動には、ポスターやチラシの配布、社内メールや会議での情報提供、健康講座の開催などが有効です。

▶上司のリーダーシップ・・ 上司や管理職が健康診断の受診を積極的に推奨・率先して受診することで、従業員に好影響を与えることが期待できるため、受診意欲を高める効果があります。
▷チーム競争や報酬制度・・健康診断の受診率向上の一環として、チーム競争や報酬制度を導入するなどの特典を用意することで、受診意欲を高めることが期待できます。

3.50人未満の事業場におけるストレスチェックの実施

50人未満の事業場におけるストレスチェックの実施
50人未満の事業場でもストレスチェックの実施を!

ストレスチェックの実施は労働安全衛生法の改正により、50人以上の事業場に実施が義務付けられる取り組みとなっています。

健康経営優良法人の認定項目では、このストレスチェックの実施を50人未満の事業場においても実施することを目指します。
厚生労働省の調査により、ストレスチェックを実施をすることで「メンタルヘルスケア意識の向上」や「職場環境の改善」が期待でき、生産性の向上もしやすくなり企業に良い影響を及ぼしてくれることが期待できます。
ストレスチェックの実施で必要なプロセスは以下の通りです。

・ストレスチェックの対象者の選定
・ストレスチェックのアンケート実施
・アンケート結果の分析
・労働環境の改善策の検討
・フィードバックと改善措置

これらを通じて、事業者が職場全体の抱えているストレスの把握をすることは、ストレスマネジメントの視点を持つためにも非常に重要な取り組みであることが分かります。

健康経営の実践に向けた土台づくり

ワークライフバランスの推進が重要
健康経営実践にはワークライフバランスの推進が重要!

中項目「健康経営の実践に向けた土台づくり」は以下の4つの小項目に分類され、それぞれに評価項目が設定されています。

ヘルスリテラシーの向上④管理職又は従業員に対する教育機会の設定
ワークライフバランスの推進⑤適切な働き方実現に向けた取り組み
職場の活性化⑥コミュニケ-ションの促進に向けた取り組み
病気の治療と仕事の両立支援⑦私病等に関する両立支援の取り組み(⑬以外)

④~⑦のうち1項目以上の認定が必須

それぞれの項目の具体的な内容や、目指す目的などをご紹介します。
▷ヘルスリテラシーの向上・・「管理職又は従業員に対する教育機会の設定」
→従業員や管理職に対して健康に関する教育プログラムやトレーニングを提供する取り組みを指しています。

・健康に関する教育プログラムの提供(栄養指導・運動指導・ストレスマネジメントなど)
・管理職が従業員のモチベーションの向上を促すことのできるようなリーダーシップ教育
・セミナーやワークショップの開催など

▶ワークライフバランスの推進・・「適切な働き方実現に向けた取り組み」

→労働時間の適切な管理や健康を維持しながらも生産的かつ満足度の高い職場環境を目指します。
・フレキシブルな勤務制度の導入(時短勤務・フレックスタイム・リモートワークなど)
・キャリア開発の機会提供(教育制度・キャリア相談・スキルアップの機会提供など)
・ライフスタイル支援(健康アドバイス・フィットネスプログラムの提供・食事補助など)

▷職場の活性化・・「コミュニケ-ションの促進に向けた取り組み」

→職場内の円滑なコミュニケーションを支援することで、従業員同士や管理職とのコミュニケーションを活性化させます。
適切なコミュニケーションはチームワークを向上させるだけでなく、ストレスの軽減、効果的な業務遂行に大きな影響を与えます。
・組織のビジョンや方針、業績などを従業員へ情報共有することでの企業内における透明性の向上
・従業員間・管理職との間でフィードバック文化の推進を推進することで成長機会・問題解決を目指す
・異なるバックグラウンドや価値観を持つ従業員を尊重することで多様性を推進し、創造性やイノベーションを育む
この項目においては、現在の企業における長所を伸ばすことや短所を克服するために選ぶことで、認定要件を達成するだけでなく、企業としても成長に繋がる重要な取り組みとなります。

健康経営優良法人は認定項目の理解を深めることが肝心!

健康経営優良法人は認定項目の理解を深めることが肝心
健康経営優良法人の認定へは理解を深めることが大切!

今回は2つの中項目についてご紹介しました。
健康経営優良法人は認定を受けることで企業にとって、企業の魅力アップだけでなくこれまで意識して取り組めていなかった新たな課題にも取り組むことができるキッカケになるのではないでしょうか。
項目クリアのために取り組む項目以外でも、自社にとって必要となるものが見えてくる項目も多くあります。
ブライト500を目指す企業にとっても、今回ご紹介したもの課題の把握や土台作りとなるため、すべての項目をクリアすることでその他の認定を受けるための準備にもなります。
健康経営優良法人への理解を深めることは、健康経営が経営を向上させるためにいかに有効であることを知るためには欠かせません。
次回も引き続き、項目内容について学んでいきましょう!

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