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2025年の健康経営、注目の取り組みとトレンドを徹底解説

2025年の健康経営、注目の取り組みとトレンドを徹底解説

2025年4月30日 健康経営

企業が持続的に成長して社会的な信頼を獲得していくためには、従業員の健康維持と働きやすい職場環境の整備が欠かせませんよね。
近年、こうした考えに基づいて、多くの企業で「健康経営」が取り入れられるようになっていますが、2025年は特に「健康データの活用」や「柔軟な働き方」「メンタルヘルス対策の構造化」など、より踏み込んだアプローチが注目されています。
健康経営はもはや一過性のトレンドではなく、企業の経営基盤に組み込まれるべき戦略のひとつとして、多方面からの実践が求められる時代になりました。
従業員の生活スタイルやライフステージの多様化が進む中で、ひとりひとりに寄り添った健康支援ができるかどうかが、企業の魅力や競争力を大きく左右する要因となっています。
今回は、2025年に注目される健康経営のトピックや最新の取り組み、認定制度について、分かりやすく解説します!

健康データの活用が変える従業員支援の形

健康データの活用で変える!従業員支援の新しい形
健康データ(PHR)の活用が変える従業員支援の形

近年、テクノロジーの発展とともに「健康データ」の管理・分析技術も大きく進化しており、これを企業の健康経営に取り入れる動きが加速しています。
従業員ひとりひとりの健康診断結果やライフログ・活動量・体重・血圧といった日常的なデータが蓄積されて、個別のリスクを把握したうえで的確な健康支援が可能になっています。
特に注目されているのが、「PHR(パーソナル・ヘルス・レコード)」の活用です。
これは、従業員自身が持つ健康情報を一元的に管理し、それを必要に応じて医療機関や企業と共有するという仕組みです。
2025年には、40歳未満の従業員の健診データの企業提供が一部解禁される見通しで、若年層に対する生活習慣病予防やメンタルヘルス対策も早期から取り組めるようになります。

PHRの導入企業では、以下のような効果が報告されています。
・定期健診で潜在リスクが高かった従業員に対し、保健指導を個別に実施したことで高血圧や糖尿病予備群の減少が見られた
・部署ごとのストレス傾向を把握し、該当部署に対して業務量の調整や1on1ミーティングを導入した結果、休職者数が前年比20%減少
・データをもとにした「歩数チャレンジ」や「社内健康アプリ」の導入で、参加率が高まり従業員の健康意識が向上

このように、健康データはただ蓄積するだけでなく、戦略的に活用することで組織全体の健康レベルを底上げする鍵となっているのです。

柔軟な働き方がもたらす健康への好影響

柔軟な働き方がもたらしてくれる健康への好影響
柔軟な働き方への対応がもたらす健康への好影響

在宅勤務やテレワークは、パンデミック時の一時的な措置として広がりましたが、2025年現在では、従業員の健康や働きやすさを重視する恒久的な取り組みとして位置づけられています。
企業によっては、完全リモート、ハイブリッド型勤務(週に数回出社)、フレックス制など、複数の働き方を併用しながら、それぞれの従業員がベストなパフォーマンスを発揮できる環境を提供しています。

柔軟な働き方は、心身の健康にたくさんの効果をもたらしています。
・通勤時間がなくなることで、十分な睡眠や朝食を確保できるようになり、生活習慣の改善に
・育児や介護と仕事の両立がしやすくなり、従業員の精神的ストレスが軽減
・自宅での作業に集中できる時間が増え、生産性が向上
・疲れを感じた際に適宜休息を取ることで、体調悪化の予防につながる

ほかにも、企業が提供するリモートワーク支援施策も多様化しています。
たとえば、自宅用のオフィス家具購入補助やオンライン健康相談サービス、バーチャルフィットネスなどの導入が広まりつつあります。
また、週に1回の「リモート雑談タイム」や、離れて働く社員同士をランダムにペアリングする「オンラインランチ制度」などを導入する企業も増えており、孤立感の解消にも配慮された施策が進化しています。
働く場所と時間の柔軟性が、社員の心と身体の両面に良い影響をもたらすことが社会全体に広がっていることが分かりますね。

心と身体の健康を守るメンタルケアの構造化

心と身体の健康を守る!メンタルのケアのための構造化
心と身体の健康を守るためのメンタルケアの構造化

働き方の多様化に伴い、目に見えない心の不調への対処が企業の大きな課題となっています。
従来はメンタルヘルスの不調を抱える従業員に対して、専門機関を紹介する、休職制度を設けるなど「事後対応型」のアプローチが一般的でした。
しかし、2025年に求められるているのは、より踏み込んだ「構造化されたメンタルヘルス対策」です。
これは予防・早期発見・対応・復職支援といったプロセスを全社的にシステム化することで、あらゆる段階で従業員をサポートできるようにする対策のことです。

・ストレスチェック結果の部署別・職種別分析を行い、ストレス要因を可視化
・管理職向けのラインケア研修を定期実施し、早期発見と適切な対応を促進
・定期的な1on1面談の制度化と、メンタルケアを意識した傾聴力向上研修
・社内SNSや匿名相談チャットなど、従業員が気軽に声を上げられる仕組み
・リフレッシュ休暇やサバティカル休暇の導入で、過労を防ぐ環境整備

また、近年注目されているのが「孤独対策」です。
リモート勤務が進む中で、誰とも会話しない日が続くことで孤独を感じてしまうことで、やがてメンタル不調へとつながるケースが増えています。
そのため、チームビルディングや雑談の場づくりも、健康経営における重要なテーマとなっています。

女性と若年層に配慮した新たな支援のかたち

女性と若年層に配慮している新たな支援のかたち
女性や若年層に配慮した新たな支援のかたちに注目!

2025年の健康経営では、ジェンダーや年齢による健康課題の違いを踏まえた、より多様性に配慮した施策の導入が求められています。
なかでも注目されているのが、「女性特有の健康課題」や「プレコンセプションケア」に対する支援です。

たとえば以下のような取り組みが、企業内で徐々に導入されています。
・生理やPMSへの配慮として、在宅勤務制度や生理休暇の取得を促進
・更年期の体調不良に対する産業医との連携強化や相談窓口の設置
・婦人科検診の費用補助や社内受診キャンペーンの実施
・プレコンセプションケアに関するセミナーや情報提供の実施
・若手社員向けに将来のライフプランと健康について考える研修の実施 

こうした取り組みは、単に女性の働きやすさを高めるだけでなく、企業としての包摂性(インクルージョン)を示すシグナルにもなり、企業ブランドの向上にも寄与しています。
加えて、20〜30代の若年層を対象とした健康教育も重要です。
スマートウォッチやアプリを活用したウェルネスチャレンジ、バーチャルイベントの開催、マインドフルネスセッションの導入など、楽しみながら健康への関心を高められる企画が、長期的な成果につながっています。 

持続可能な健康経営を目指して

持続可能な健康経営の推進を目指して
持続可能な健康経営を目指して

2025年の健康経営は、これまで以上に「継続性」と「自発性」がカギとなります。
企業が制度や支援を提供するだけでなく、従業員自身が自然と健康を意識し、日常の中で実践できる仕組みを設けることが重要です。
そのひとつの指標となるのが、「健康経営優良法人認定制度」です。
この制度は、経済産業省と日本健康会議が共同で推進しているもので、健康経営に積極的に取り組んでいる企業を「見える化」し、社会的な評価につなげることを目的としています。

認定を受けた企業には以下のようなメリットがあります。
・求職者へのアピールとなり、採用力が向上
・銀行や自治体からの補助制度、融資条件の優遇
・社会的信頼の向上と取引先からの好印象
・健康経営アドバイザーとの連携による社内体制の強化

健康経営を推進することは、従業員の健康を守るだけでなく、企業そのものの未来を守ることでもあります。
今後も、テクノロジーの進化や社会構造の変化に対応しながら、企業と従業員が一体となった健康経営の実現が求められます。
従業員の幸せなくして、企業の持続的成長はありえません。
2025年、今一度「健康」という経営資源を見直し、未来を見据えた取り組みを始めることが、持続可能な企業創りに重要となるのです!